遠く来て木香観音と語りけり
★ 瘋癲老仁妄詩 13501
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遠く来て木香観音と語りけり
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すこし、遠くまで来てしまったようです。
振り向いたら、誰もいない、荒涼とした草原でした。
けれど、もっと、先へ歩けば、
桃源郷にも似た、
明るい世界が待っているはずです。
でも、そこに行く前に、
大きな大樹のように、
木香観音が立っていて、
老仁を待っていてくれました。
うれしくなって、
母に甘えるように、
老仁は、道すがらのことを、観音に語りました。
観音は、老仁を抱くように、
子どもをあやすように、
老仁の語りを聞いてくれるのでした。
「 間違っていてもいいのよ 」
木香観音のあたたかい声が老仁を包んで、
老仁は、気が抜けたように、
泣き出してしまったのでした。
泣いて、泣いて、
観音の腕の中で、眠りたい、
そう願っているのでした。
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★★★ 『 幻視する愛を貫け酔芙蓉 』瘋癲老仁妄詩 1701
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★★★ 『 命の淵でこの腕が抱きしめたよ命の光 』瘋癲老仁妄詩 0905
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★★★ 『 酔芙蓉深き絆を知れば足る 』瘋癲老仁妄詩 1702
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by ryoko23j | 2008-01-22 23:45 | 瘋癲老仁妄詩 俳句