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観音のウインクの目や寒の月




★。・。・゜♪゜・。・。★ 復刻交心俳句 ★。・。・゜♪゜・。・。★





  ★ 交心俳句z09z012901

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        観音のウインクの目や寒の月

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花呼さんより、 『 福寿草この手で育てまさ目で見たし 』 に良寛さんの歌を寄せてもらいました。
 花呼さん、いつもあい風ありがとうございます。

北国の寒の星はうつくしいでしょうね。
 夕暮れに、糸の月が落ちていきましたね。観音さんの閉じた目のようでした。


 観音のウインクの目や寒の月   仁


 今日は朝から出かけて、福岡市博物館の『平泉 みちのくの浄土』展を見てきました。
 ゆっくり、のんびり遊んできて、帰って、また、写真集を遊泳して、つい時間を見失っていました。
 返事が遅れて、ごめんなさい。

 平泉は、芭蕉さん300周年のとき、一度行ったのですけれど、ほとんど記憶にないのです。相当感動したらしいのですけれど、それでも、記憶には残らない、不思議な海馬の持ち主なんですよ。済んだことは反芻する習慣がなかったので、消えていくのでしょうね。
 これからは、目的も意味もない毎日を遊ぶので、すこし反芻を楽しむ術も身につけようかなぁと思いはじめています。
 同じ事を繰り返し想い出し、書いたり、語ったりして、辿り直せば、少しは海馬に痕跡を留めてくれるようになるかもしれません。記憶力というのは反復力なのでしょうから。


 久しぶりに、金印も見てきました。
 何気に、常設展示場に、国宝の金印が飾ってあるんです。その何気ぶりが、驚きですよ。





★。・。・゜♪゜・。・。★ 良寛の歌 ★。・。・゜♪゜・。・。★





  ★ 良寛の歌0801

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  白雪は降ればかつ消(け)ぬしかはあれど頭(かしら)に降れば消えずぞありける

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 白雪は降っても、春になれば必ず消えてなくなるものだね。
 けれど、人の頭に降る雪は、それは白髪のことだけれどね、
 時が経てば立つほど、積もっていくもので、消えることはないんだね。
 白髪というやつは、死ぬまで、増えていくものなんだ。
 年は取りたくないものだね。



 良寛さんには、白髪を嘆く歌がいくつもあります。
 愚禿親鸞ではないですけれど、大愚良寛にして、年は取りたくないというのです。素直な心で、いいんですよね。
 良寛さんは、頭は、坊主です。けれど、気ままな独り暮らしですから、そうしょっちゅう剃刀を当てることもないのでしょう。ちょっと懶なところもありそうですから、坊主の頭に白髪が生えてくるんです。全国行脚で、健脚だから、生命力も旺盛なのかもしれません。歩くヨハネみたいに頑丈な体躯ですね。放っておけば、白髪も繁茂するのでしょう。
 その白髪を老いの証拠として厭う良寛さんがいるようです。

 その良寛さんは、素直に、不老長寿を願う歌も、いっぱい残しています。


 0796 老いもせず死にせぬ国はありと聞けど尋ねていなむ道の知らなく   良寛


 いつまでも若く、老いることもない国があるとは聞いているけれど、
 そんな不老長寿の国を訪ねて行きたいけれど、
 その国に行く道がわからないので、行くことができないよ。
 でも仏の道はね、ちゃんと道標があるし、
 古人がいっぱい通っているから、行くことができるんだよ。


 何気ない歌が、何気ない仏の道を開いていくのでしょうね。


 これらは良寛さんの詩歌遊びで、歌仲間とのやりとりを遊んでいるのでしょうけれど、
 庶民の老いや死に対する不安や恐怖や願いを、わかりやすい言葉で代弁して、やわらかくしているのかもしれません。同じような歌をいっぱい作っているのは、人の求めに応じて、書いているのです。書いて、伝えて、心を開かせ、心を和らげていくのです。
 それが、良寛さんの菩薩道なのでしょう。
 いつも貧しく、苦しい人たちと一緒に生きている良寛さんの、常不軽菩薩行なのでしょうね。
 南無阿弥陀仏と唱えることと、歌を詠むことは、良寛さんには同じ行なのにちがいありません。南無阿弥陀仏を行いに変え、詩歌に変えて、具体的に生きているのでしょう。その行いは慈愛になり、詩歌は愛語になるのでしょう。


 1049 良寛に辞世あるかと人問はば南無阿弥陀仏といふと答へよ   良寛


 行いと言葉とひとつ雪の道   仁



【 資料 良寛 】
。。。
長歌 白髪

宵々に 霜はおけども

よしゑやし 明くればとけぬ

年のはに 雪は降れども

よしゑやし 春日に消えぬ

しかすがに 人の頭に

ふり積めば つみこそまされ

あらたまの 年はふれども

消えずぞありける

 反歌

白雪はふればかつ消ぬしかはあれど頭にふれば消えずぞありける 
。。。





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



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by ryoko23j | 2011-01-28 21:52